- かんかん
- I
かんかん(副)(1)金属・石などの硬い物が触れ合って出る, 澄んだ音を表す語。
「~と鐘が鳴る」
(2)太陽が強く照りつけるさま。 また, 炭がよくおこって火勢の強いさま。「夏の日が~照りつける」「炭が~におこっている」
(3)激怒するさま。II「~になって怒る」「おやじは~だ」
かんかん〔幼児語〕(1)髪。(2)かんざし。IIIかんかん【侃侃】正直で気性が強いさま。 剛直。IV「~たる議論に満場を驚かす程の運動は/もしや草紙(桜痴)」
かんかん【寛寛】おうようでゆったりとしているさま。V「大踏歩の~たる欧羅巴(ヨーロツパ)人は/金色夜叉(紅葉)」
かんかん【感官】感覚器官。VI「~のはたらき」
かんかん【汗簡】⇒ 汗青VIIかんかん【漢奸】中国で, 敵側に内通する人をいう。 売国奴。 特に, 戦前の対日協力者をさすことが多い。VIIIかんかん【看貫】(1)商品や貨物の貫目を量ること。 明治初期, 横浜で生糸取引の時に貫目を改め見たことからいう。(2){(1)}の時に用いた西洋製の秤(ハカリ)。 台秤が主であったが, 桿(サオ)秤もあった。 看貫秤。IXかんかん【緩緩】ゆっくりしたさま。 ゆったりしたさま。X「悠々~として/真善美日本人(雪嶺)」
かんかん【肝管】肝臓で生成された胆汁を運ぶ管。 左右両葉から出て肝門で合流して総肝管となる。XIかんかん【閑官】仕事のひまな官職, また官吏。XIIかんかん【閑閑】落ち着いているさま。 のんびりしているさま。XIII「悠々~としている」
かんかん【間関】鳥がなだらかに鳴くさま。 また, その声。XIV「~たる鶯の語りは/太平記 4」
かんかん【関関】鳥の鳴く声ののどかなさま。「春の鶯~として, 花の本に滑かなり/盛衰記 12」
→ 関雎
Japanese explanatory dictionaries. 2013.